伊豆高原の美術館 伊豆オルゴール館

Music Box Museum of Izu, Japan
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オルゴール・自動演奏楽器・蓄音機の歴史

オルゴールの歴史
オルゴールは、1796年スイスで誕生します。時計職人のアントワーヌ・ファーブルが小さな懐中時計に演奏装置を組み込む為に考え出しました。それまでは、調律したベルを並べ打っていましたが、細長い鉄製の歯を使うことによりもっと小さくすることが出来たのです。初期は、時計・印鑑・煙草入れ等の付属品として組み込まれますが、1920年ごろには、音楽を楽しむための箱に入ったオルゴールが出来ています。それ以後、改良・工夫が加えられアンティークオルゴールの最盛期を迎えるころには、スイスの輸出額の10%を占めるまでになっています。
1885年、ドイツでディスクオルゴールが発明されます。ポール・ロッホマンは、厚紙式オルガニートをヒントに曲目を簡単に取替えできるようシリンダーの代わりに、金属ディスクを使用する方法を考え出しました。
20世紀に入ると、蓄音機を始めラジオ・映画・自動演奏楽器などの娯楽が発達し、どこでも音楽が楽しめる時代がきます。オルゴールはそんな時代の波に飲み込まれ、1920年までにはほとんどの会社が生産をやめてしまいました。
それから数十年後、オルゴールの歴史を飾ったのが米軍でした。第二次世界大戦後、ヨーロッパや日本に駐留していたアメリカの軍人は帰国する際に宝石箱などのオルゴールをお土産として買い求めたのです。

年表
オルゴール 自動演奏楽器 蓄音機 歴史
青文字は、日本に関する事柄
1381頃 教会のカリヨンを自動演奏(シリンダーの発明)
1500頃 ゼンマイが発明される
この頃より自動楽器が使われ始める
1600 関が原の戦い
18世紀 ミュージカル時計がさかんに製造される
1702 赤穂浪士の討ち入り
1750 和蘭辞典「紅毛訳問答」にヲルゴルナが載る(オルガンと考えられる)
1796 アントワーヌ・ファーブルがオルゴールを発明
19世紀初頭 懐中時計・ブローチ・煙草入れなどへ組み込む
1812 ルクルトル・フレール社設立(〜1885)
1814 フランソワ・ルクルトが一枚板の櫛歯を開発
ペイラード設立(〜1914)
1815 ニコル・フレール社設立(〜1906)
1816 メルモード・フレール社設立(〜?)
1810年代 フランソワ・ルクルトがワイヤーダンパー、鉛による調律方法を開発
1828 ベーゼンドルファー、ピアノ制作開始
1830 「嬉遊笑覧」にオルゴルが載る(オルガンと考えられる)
1834 B.A.ブレモンド社設立(〜1916)
1838 ラングドルフ社設立(〜1902)
1839 レペ社設立(〜1914)
1840頃 工作機械が発達
ピアノ・フォルテが考案される
1845 ガビオリ設立(〜?)
1848 厚紙に穴をあけて曲譜に用いる方法が考案される
インホフ&ムクレ社設立
1850年頃 ドラム・ベル付きが考案される。
シリンダー交換式が考案される
1850 ジャガードフレール社設立(〜1900)
1852 チッカーリング創業
1853 スタインウェイ社がピアノの生産を始める ペリーが日本に来航
1854 メイソン&ハムリン創業
1857 B.A.アブラハムス社設立(〜?)
1850年代 オルガン付きのオルゴールが開発される
1860年頃 オルガニートが生産され始める
1862
(文久二年)
「横浜開港見聞誌」にシリンダーオルゴールの絵とヲルゴルの名前が載る
1868 S.トロル社設立(〜1889) 明治維新
1869 アミ・リバン社設立(〜1890)
曲のインジケーターが考案される
1870 ヘラー社設立(〜1907) バチガルポ一家手回しオルガン制作(〜1967)
ジャコット社設立(〜1911)
1870頃 サブライム・ハーモニーが開発される
象嵌・螺鈿などケースの高級化が進む
1873 ベイカー・トロール社設立(〜1906)
1874 コンション社設立(〜1898)
1875 オットー&サンズ設立(〜?)
1877 エジソンが蓄音機(錫箔を使用した円筒式)を発明 西南戦争
1878 チター・アッタチメントが考案される エジソン・スピーキング・フォノグラフ社設立
雑誌「同人誌」で蓄音機が紹介される
1879 オートフォン社設立(〜?) 東京商業会議所で蓄音機の吹き込み実演が行われた。蘇音機・蘇言機・写話器機などと訳された
電気モーターが実用化される
1870年代 オーケストラオルゴールが開発される
1870年代後半 プレーヤーリードオルガンの生産が始まる
1880年頃 オルガニート製造会社が多くできる
1880年代 アメリカで通信販売により大量のオルガニートが売れる
1880 「近代2大発明、伝言機・蘇言機」が発行される。伝言機は電話
1881 トーレンス社設立
1883 エオリアン社設立(〜1937)
1884 戸田欽堂が紙腔琴を製作
1885 パウロ・ロッホマンがディスクオルゴールを発明
1886 シンフォニオン社設立(〜1914) ベル等が蝋管レコードの特許を取得
リュージュ社設立(〜現在)
ライプツィヒャー社設立(〜?)
1887 ジュノー社設立(〜1900) オーケストリオンにミュージックロールを使用 ベルリーナが円盤型蓄音機を発明
ヤマハ創立 ベルがアメリカン・グラフォフォン社設立
1888 エジソンも蝋管レコードを完成
コロンビア・フォノグラフ社設立
1889 新聞に写言機・撮言機と紹介される
1890年代 シリンダー式からディスク式へ生産が移行
1890 ポリフォン社設立(〜1914) ユーフォニカ社設立(〜?)
モルティール社設立
1891 国産初の蝋管レコード製作
1892 円筒式レコードの複製量産化に成功
エジソン・ベル・フォノグラフ社設立
1894 レジーナ社設立(〜1921) 日清戦争(〜1895)
1895 カリオペ社設立(〜1919) エジソン、最初のジュークボックスを製造
コメット社設立(〜1900) ベルリナー・グラモフォン社設立
ディスクオルゴールの最盛期(〜1905)
1896 アドラー社設立(〜?) ゼンマイの使用が始まる
「ステラ」発売
1898 ザ・グラモフォン社設立
1899 国内初の専門店「三光堂」が浅草に開業
1900 この年までには数社を除きシリンダーオルゴールの生産を中止 円盤型レコードのプレスによる大量生産に成功
モノポール社設立(〜1913)
ロッホマン社設立(〜1914)
1901 「東京風俗誌」がシリンダーオルゴールをオルゴルと紹介 ヴィクター・トーキングマシン社設立
1902 「ミラ」発売 E・ジョンソン、トーンアームを発明
1903 「東京雛玩具商報」でオルゴールの名前が使用される トーン・アームが製造される
1904 エドウィン・ウェルテがリプロデューシングピアノを発明 両面録音のレコードが製作される 日露戦争開始
朝顔型のホーンが発売される
1906 真空管の発明
1906年頃 ホーン内臓型が生産されるようになる
1907 最初の自動バイオリンが作られる 日米蓄音器株式会社設立
1908 4分蝋管レコードが発売される
1909 日米蓄音器株式会社、蓄音機を発売。日本初の円盤型レコード製造
1912 日清蓄音器株式会社設立
大阪蓄音器株式会社設立
1913 エオリアン社がデュオ・アートを発表 東京蓄音器株式会社設立
アメリカン・ピアノ社がアンピコを発表 弥満登音影株式会社設立
1914 この年までにはほとんどのメーカーが生産中止 エジソンが円盤型レコードを発売 第一次世界大戦(〜1918)
東洋蓄音器株式会社設立
1919 レジーナ社生産中止 帝国蓄音器商会設立
1920 スタンダード蓄音器株式会社設立 ラジオ放送開始(アメリカ)
日東蓄音器株式会社設立 アメリカで禁酒法施行
1921 東亜蓄音器株式会社設立
株式会社朝日蓄音器商会設立
合資会社内外蓄音器商会設立
1923 株式会社三光堂設立 関東大震災
国産初の電蓄がタムラ製作所で作られる
1924 電気録音(マイクを使った吹き込み)方式が開発される
1925 合同蓄音器株式会社設立 日本でラジオ放送が始まる
1927 トーキー映画が始まる
1928 国産初の電気吹き込みレコードを発売
1929 世界大恐慌により高価な自動楽器が売れなくなる RCAビクター社設立 世界大恐慌(〜1933)
エジソン、蓄音機業界から撤退
1939 第ニ次世界大戦(〜1945)
1941 日本参戦
1946 三協精機設立
1948
6月
三協精機が試作第一号機を製作
1948
12月
東京オルゴール株式会社が国産の第一号を完成
参考にした本により、多くの事項が異なりました。参考とお考え下さい。
参考資料
オルゴールの歴史 佐藤潔 有明書房
アンティク・オルゴール物語 名村義人 新潮社
オルゴールの詩 名村義人 音楽の友社
オルゴールは夢仕掛 名村義人 音楽の友社
オルゴールのすべて 上島正・永島ともえ オーム社
浪漫の夢 オルゴール 佐伯平二・馬渕浩一 東京音楽社
世界のレコードプレーヤー百年史 山川正光 誠文堂新光社
Encyclopedia of Automatic Musical Instruments, Dabid Bowers
The Musical Box a Guide for collectors ,Arthur W.J.G.Ord-Hume
蓄音機の歴史 梅田春夫 パルコ出版社
蓄音機100年 サウンド文化の歩み 音楽の友社
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