伊豆の華:ガクアジサイの八重咲き・細弁、日本・アメリカ等で販売されている。飯田岳美氏発見。自宅より犬の散歩で海岸を歩いた時に、遊歩道の脇で咲いている八重咲きのガクアジサイ(伊豆の華)を偶然に見つけ、枝を自宅に持ち帰る。その日の夕方、私が飯田氏の家の前を通ったときに、飯田久氏よりそれを見せられ、その後の「城ヶ崎」発見のきっかけとなりました。遊歩道の直ぐ横で、常緑樹の根元に樹高1m強の株が、少し離れた海側に同じ花の同じ大きさの株がと二株に分かれていました。海岸の崖の直ぐ上で、岩に腐葉土がたまったところですので、大きく育たないようです。
飯田岳美さんは国内外で活躍した動植物園のプロフェッショナル飯田久氏の長男、農大卒業後ベルギー・英国(キューガーデン)で研修、横浜にある英国連邦軍人墓地での勤務後、富山県立植物園の設立に尽力する。
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城ヶ崎:ガクアジサイの八重咲き、日本・アメリカ等で一般的に普及している。平澤哲発見。伊豆の華の自生を確認するために、海岸を調査中に遊歩道の谷間、山側の数m入った場所で見つける。落葉樹の下なので2mを越す枝の少ない株が二つに分かれていた。発見後、2年間は周囲を下刈りしましたのでより大きく、元気でしたが、その後、近くの松が枯れ周囲の木が大きく育つことにより、日が差さなくなり、枯れてしまいました。
現在まで、スミダノハナビと並び生産量ナンバースリーに入るアジサイですが、御殿場農場より販売した苗が元となり繁殖されたものと思われます。
伊豆の華と城ヶ崎の命名、販売
伊豆の華と城ヶ崎の枝が、発見後直ぐに飯田久氏より御殿場農場と伊豆海洋公園に届けられました。御殿場農園からはそれ以前より八重咲きのガクアジサイを欲しいと飯田氏に話があったと聞いています。枝を送る前に、名前の件で相談があり、どちらかに城ヶ崎を入れてもらおうとのことで、了解しました。翌年には御殿場農園のカタログにより、大きい方を「城ヶ崎」、飯田岳美氏の小輪を「伊豆の華」と命名し販売を始めました。伊豆の華については、命名の際に飯田氏に相談があったかはわかりません。その後、各地で増殖され、園芸店で売られるようにねりました。伊豆海洋公園に届ける前には、飯田氏が私に大きい方は平澤が採取したとつたへておきますとのことで、それを了解しました。近年、伊豆海洋公園の中にあじさい苑を造り、あじさい祭りを開催していますが、伊豆の華と城ヶ崎とも発見者を元顧問の飯田久氏とうたっていました。確かに公園に持ち込んだのは飯田久氏なのですが、植物園としての正確な記録を残していないのでしょうか! |
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ヤマトアジサイ(古代紫):テマリ咲き、古くより庭で栽培されるアジサイに似る。平澤哲発見・山本武臣氏命名、日本あじさい協会会報第8号をご覧下さい。
山本武臣氏は前日本アジサイ協会会長、アジサイ研究家、アジサイに関する著書多数。
城ヶ崎発見の次の年、遊歩道から浜へ降りる谷間で2mを越し頭の上で青色のテマリ咲き(ヤマトアジサイ)の花を沢山咲かせていました。2〜3メートル海側に同じ花、同じ大きさの株があり、それから数mのところには別の花と思われる少し小さな株のテマリ咲きが咲いていました。現在は、城ヶ崎と同様松くい虫の被害でクロマツが枯れた後、周囲のイヌビワやヤツデ等の木が大きくなり、ヤマトアジサイの姿は見えず、一番海側のテマリ咲きがかろうじて生きながらえている状況です。
平成21年より種苗会社から販売がされています。
ヤマトアジサイについては、故山本武臣氏より、城ヶ崎海岸で本当にテマリ咲きアジサイを見つけたのか、電話で問い合わせがありました。その時に、確実に自生しており、海岸の谷間に2メートルを超える大きな株が二つ並び、頭の上でたくさんのテマリ咲きの花を咲かせてみごとでした、との内容を話しました。また、伊豆の華・城ヶ崎の発見者についても質問があり、伊豆の華は飯田たけみさんが発見者でありその時の経緯を、城ヶ崎は私ですと伝えました。最後に、飯田たけみさんの名前の漢字がわからなかったので、飯田さんの電話番号を伝え、確認してくださいとのことで終わりました。後日、一関観光協会発行の「日本のアジサイ」に飯田岳美氏が発見との記載がありましたので、電話で漢字の確認をしたものと思われます。
ちょうどアジサイの開花期にお電話をいただき、花を見たいとのことでしたので、我が家で開花した枝をお送りし、確認していただきました。 |
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磯笛(アメリカではShamroch):ガクアジサイの八重咲き、アメリカで販売されている。平澤哲発見・日本名は平澤哲(2009年)、英名はCorinne Mallet命名 城ヶ崎と伊豆の華との中間の花型、より深い色、後半に形が崩れにくい。
Corinne Malletさんはフランスのアジサイ研究家、広大な庭園に見本園を開設している。
Corinne Malletさんとの出会い
ある夜、近くの農家でお母さんが民宿を経営している友人より電話があり、「外人が泊まっているが、言葉がわからないので助けてくれ」とのことで、さっそく妻と二人ででかけてみました(私は英語がまったくわかりませんが、妻は少し話せるようです)。フランスから来た女性で、日本にアジサイを調べにきたが、どこに行ったら見れるか教えて欲しいとの話でした。伊豆に来たからには、ガクアジサイを見たいのだなと思い、また、自生地だけを教えても変った花は見つけられないことがわかっていましたので、次の日に私が案内することに決めました。
全長6kmの予定で朝出発し、自生地の様子や変った花を見てもらいました。何度も野生のガクアジサイですか、と質問された姿を印象深く思い出します。この日は彼女の体調が思わしくなく、途中で帰宅し、我が家に植えたガクアジサイを見ていただきました。
次の年にも彼女がご主人と共に来日した時には、反対側より海岸に入り、少し詳しく見ていただきました。この時は、まだ城ヶ崎やヤマトアジサイが枯れる前で、それらが野生で育っていた姿をみることの出来た数少ない一人です。
この時に持ち帰った枝は、城ヶ崎・伊豆の華・シャムロック・ヤマトアジサイ・飯田宅の生垣から白花(ヤマアジサイ?)など。 |
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磯万度(いそまんど):ガクアジサイのテマリ咲き、平澤哲発見、2009年に命名
ヤマトアジサイより女性的な花型のテマリ咲き。段咲きになりやす縦長に咲くことがある。大きく咲く花は4〜5個の花房が合わさった形となりやすい。ヤマトアジサイ発見の翌年、400m南西側で3株のテマリ咲きを見つける。それらの真ん中の株で、最も個性のある花です。 |
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上記のうちヤマトアジサイ以外は、日本・アメリカ・ヨーロッパで栽培され、海外の専門書等にも写真つきで紹介されています。
ヤマトアジサイは別名の古代紫の名称で、2009年に国内で販売が始まりました。
将来に命名されそうなアジサイもいくつか見つかっています。
☆テマリ咲き
☆絞り咲き
これからも見つかると思います。
城ヶ崎海岸は富戸(ふと)〜八幡野(やわたの)〜赤沢(あかざわ)の3集落にわたり続いています。
八幡野以外でもいくつかの変わったアジサイを見ています。
☆ナデシコ咲きのテマリ
☆不安定な半八重咲き多花
☆絞り多花
☆白花 など |