伊豆のアジサイ


東伊豆町(二重咲き 2010年)
 伊豆半島の東海岸には、色彩と花型に富んだガクアジサイが自生し、海外で栽培されている品種も生まれています。また、数百メートル山側に入ると、ガクアジサイと異なりヤマアジサイの影響を受けたと見られるアジサイが見られる。
南伊豆には伊豆半島には自生していないと考えられていたヤマアジサイがあり、それが海岸近くまで存在することにより、ガクとヤマアジサイの交雑種と思われるたくさんの中間種が見られます。純粋なガクアジサイとヤマアジサイはごく少ないように見受けられます。
その他、伊豆のヤマアジサイの代表、アマギアマチャをご紹介します。
なお、テマリ咲きガクアジサイに関しては「東伊豆に自生するテマリ咲きガクアジサイ13種」をご覧下さい。

城ヶ崎海岸のガクアジサイ アジサイコレクション 八幡野とアジサイ 他地方のアジサイ ENGLISH TEXT

城ヶ崎海岸のガクアジサイ

自生地でのガクアジサイの写真⇒こちらから
詳細は⇒城ヶ崎海岸に自生するガクアジサイ
伊豆半島の中でも東側のガクアジサイは色が濃く変化がみられます。その中でも特に城ヶ崎海岸は色だけにとどまらず、花型にも変化がみられ、てまり咲き・八重咲き・ナデシコ咲きなどのアジサイが自生しています。西側は装飾花が淡い青色、真ん中の両性花が青色であり、ほとんど変化が見られません。

良型

端正な整った形の花です。

伊豆の華

最初に見た時から20年以上たったが、原木は大きくなっていません。日本人好みの小型・引き締まった花型

ヤマトアジサイ

城ヶ崎

城ヶ崎海岸の代表的なあじさい。イズシリーズ(八重咲き)で一番おおらかな咲き方

ナデシコ咲き

丸弁・大輪・絞り・多花と、ナデシコ咲きもさまざまな顔があります。

濃紺

我が家では、写真より濃い色に咲きます。厚葉、樹高は低い。

白花

城ヶ崎には、数株の白花があり、これは、両性化に少し紅が入る。

ピンク(自生地)

庭では青色に咲きますが、わずかにピンクを帯びることも有り。

小輪咲き

庭では目立たない花ですが、参考に植えてあります。

ヤマトアジサイ(古代紫)

最初に見つけたテマリ咲き。植える場所により、さまざまな色彩を発します。発見当時は2.5mを超えていたが、今は枯れて見られない。

無名八重

城ヶ崎より花弁が2枚多く、少し細弁。友人が採取、場所不明。初期は中心が白。

絞りの花

絞り咲きは枝により変化があり、選抜を繰り返すとより良くなります。筋の多い枝を選抜しました。

変わった花形

しゃもじのような花弁。大型の花によくみられます。

三弁花

100輪に一つほど、4弁花が混ざっていました。栽培地では自生地より4弁花が多く出ます。。

ナデシコ咲き

近い花は多いですが、このようにはっきり出る花は少ない。城ヶ崎では大型の花。

絞りの花

絞り咲きは不規則に荒れる花弁がほとんどです。この絞りは整った花弁を持っていますが、白線が少ない。

丸弁

かわいらしい花です。栽培してもこのように丸い花になります。

テマリ咲き

岩の上に発芽してから数年の小さな株ですが、このように綺麗に咲いていました。。

ピンク(自生地)

台風やしけの時に潮がかかるようなところでは、ピンクも見られます。

白花

両性花は咲き終わりにピンクが入り、花弁が少し内側にそります。

H.macrophylla.var.normalis 'Shamrock' 和名:磯笛

1993年、フランスのあじさい研究家・Corinne Malletさんが調査に来た時に、平澤が城ヶ崎海岸を案内し、テマリ咲きや八重・ナデシコ咲き等のガクアジサイを見せました。その時に、彼女が持ち帰り、後に『Shamrock』と名付けたと思われます。 昔、ブダイ釣りをした磯のすぐそばにこの株がありました。
目の前に大島が見え、城ヶ崎海岸を一望に見渡せる場所です。

三弁花

近くに数株の三弁花が見られました。
2007年6月には枯れた松の伐採で周囲のほとんどの株が刈られて見ることが出来ません。08年に花が復活し、大多数の花が3弁のアジサイが見られました。

八重花ガクアジサイ4種

左より伊豆の華・Shamrock(城ヶ崎より細弁、内側に折れ、紺色が強い。形がくずれにくい、和名:磯笛)・無名八重(城ヶ崎に似るが花弁が丸みをおび2枚多く、少し遅咲き。咲き始めは中心が白)・城ヶ崎

八重花4種

左より
伊豆の華
Shamrock(和名:磯笛)
無名八重(20数年前に友人が見つけるが場所は不明)
城ヶ崎

てまり咲きガクアジサイ・無名三種

海まで数メートルの断崖の上にテマリ咲きの一群があります。実生からもテマリ咲きが出ていますので、安定した性格のようです(2006年)。左の花は土の無い石の上で咲いていたのでしまっていますが、畑では直径20cmを超える大房となり、横を向いて咲いています。

ナデシコ咲き・絞り咲き

筋入りのガクアジサイでこのような花形は、初めて見ました。現在は枯れた松の伐採で見られず。

 

花序変りのガクアジサイ(段咲き)

城ヶ崎海岸では、少ないですがこのような花序が見られます。右側はテマリ咲き(磯万度)です。 

花序変り(南伊豆)

側枝の長さに変化あり。また、分枝場所が二ヶ所に別れている。

 

一重〜半八重〜八重咲き

今までの八重と異なり、2007年7月に見つけたものは花ごとに形の違ったものでした。全体でなく、一部の花房だけがこのように咲き、年によっては大多数が通常花となります。他所一ヶ所に同様の株がある。

左の花をばらしてみました

一つの株で全て咲きました。一重から八重まで見ることが出来ます。見方によっては、楽しいアジサイです。元気な枝は多花となり、華やかな咲き方です。
城ヶ崎海岸で発見され、名前が付けられたガクアジサイの品種
伊豆の華:飯田岳美氏が犬の散歩中に発見。父飯田久氏が以前より八重花が欲しいとの依頼のあった御殿場農園に送り、そこで命名される。
城ヶ崎:平澤哲発見、飯田久氏が伊豆の華と共に御殿場農園に送る。その時に、どちらかに城ヶ崎の名前を入れて欲しいと要望し、この名前となる。翌年にはカタログに載り、苗が販売された。同時に、伊豆海洋公園にも持参し、譲っている。現在、花屋さんで見られる城ヶ崎は、御殿場農園で販売された苗が元となり増やされたものです。
ヤマトアジサイ(古代紫):平澤哲発見、山本武臣命名。詳しくは、日本アジサイ協会会報第8号に載る。
コリンマレーアジサイ図鑑(2009年6月)に掲載
Shamrock:平澤哲発見。Corinne Mallet(フランス)命名。自生地より枝を持ち帰り、後にフランスで命名される。
磯笛:平澤哲発見、平澤哲命名。上記Shamrockの日本名、2009年に命名する。花型は伊豆の華と城ヶ崎の中間に位置する八重咲き。城ヶ崎より深い色、開花後半に形が崩れにくい。アメリカではShamrockと呼ばれている。城ヶ崎発見の翌年に岩場で見つける。樹高2mほどの大株全面に、濃い青色の八重花を咲かせていた。
日本あじさい協会会報第22号(2009年9月)、アジサイ百科(川島榮生著、2010年6月)に掲載
磯万度:平澤哲発見、平澤哲命名。ヤマトアジサイより女性的な花型のテマリ咲き。段咲きになりやすく縦長に咲くことがある。大きく咲く花は4〜5個の花房が合わさった形となりやすい。ヤマトアジサイ発見の翌年、400m南西側で3株のテマリ咲きを見つける。それらの真ん中の株で、最も個性のある花です。
日本あじさい協会会報第22号(2009年9月)、アジサイ百科(川島榮生著、2010年6月)に掲載
磯の滝:平澤哲発見、平澤哲命名。ガク片中央に一本の白い筋が入る絞り咲き。はっきりとわかる白線であり、安定してほとんどのガクが絞りとなる。以前よりこの花の周囲にたくさんの絞り咲きがあることは知っていたが、2007年に本格的な調査に入る。その時に10種以上の中より採取した7種の絞り咲きの一つ。現地で最も目立つ絞りだった。
日本あじさい協会会報第22号(2009年9月)、アジサイ百科(川島榮生著、2010年6月)に掲載
磯しぶき:平澤哲発見、平澤哲命名。ガク片に白い線と斑紋が入る絞り咲き。今まで見た絞り咲きの中で最も大輪、装飾花の変形が少ない。上記磯の滝と同じ日に採取。自生地より栽培地で大きな花を咲かせた。濃い青色に咲かせると、絞りの白色がより目立つ。
日本あじさい協会会報第22号(2009年9月)、アジサイ百科(川島榮生著、2010年6月)に掲載

伊豆半島東部のガクアジサイとヤマアジサイの中間種(?)

熱海市南部から東伊豆町にかけて、海岸線よりある程度(伊東市赤沢の例では海より500m、標高65mより)山側に入ると、川沿いや畑や田圃の脇にガクアジサイに似ているが、白花が混ざり葉に照りの少ないあじさいが現れます。白花が多くなり、葉が薄く照りがなくなることから、ヤマアジサイの影響を受けているかもしれません。同様のあじさいは南伊豆でも見られ、そこでは海岸線のすぐそばまで見ることができます。

詳細は⇒伊豆半島におけるガクアジサイとヤマアジサイの交雑種

伊 東 市

海岸線より500メートルほど入ると、川筋や湿った崖下などにガクアジサイと異なるあじさいが出てきます。ガク同様のものからヤマアジサイ型までかなり変異が大きいので、固定していない一群と思われます。ガクアジサイとのちがいは、艶のない葉・花と葉が小さい・白花が多くなる等です。

青色・伊東

咲き始めは、白地に青の筋が入る。白⇒絣⇒青色と変化します。

淡い青色・伊東

ガクは淡い青色、両性花は青色。

白色・八幡野

小型で両性花が盛り上がった形。この花形は、伊豆のヤマアジサイでよく見られます。

薄青色・八幡野

ナデシコ咲き。ガク・両性花共にうすい青色。
 

白花・伊東

立体感のある白花。。
 

青色・伊東

ガクアジサイにも劣らない青色。
 

薄青色・伊東

周辺でよく見られる花色。。
 

青色絞り咲き・伊東

明るい青に絞りが入る。小さな沢に自生。
伊東市街地の高台

伊東市の市街地の坂を登ると、道のすぐ脇で葉に光沢のないあじさいが見られます。宇佐美あじさいと呼ばれるものと同類でしょか。宇佐美あじさいをまだ見ていないのでわかりません。
伊東市街地の海岸(ガクアジサイ)

伊東市の市街地近くの海岸線には、沢山のガクアジサイが見られます。崖の途中にピンク、細い道を入ると筋の入ったアジサイなどと変化も見られます。伊東から川奈へ抜ける海岸沿いの道を通ると楽しめます。

東 伊 豆 町

東伊豆でも海岸線より500メートルほど入ると、白花や小葉のガクアジサイと異なるあじさいが見られます。約1000メートル入った周辺では、明らかにヤマアジサイに近いものも現れます。人家や畑の周囲で日の当たる場所に生えているので、これからも永く自生できるか心配ですが、特殊な花だけは保存したいものです。

白花・大川

海より600mの白花、

細弁・大川

これだけ細いガクは珍しい

白(一部二重咲き)・大川

小川の土手に自生、ごく一部の花が二重咲きだった。つやのない葉。

多花・大川

畑と林の境にあじさいが並んで咲いていたが、これだけ目立っていた。

二重咲き・大川

薄青色でも目に付く花なので近づくと、二重に咲いていた。木の株もとの小さな株なので、保護が必要。

白色・大川

装飾花が下がってきます。。

淡い青色・白田

ナデシコ咲きの良花。

薄青色・白田

装飾花の多い多花咲き。畑の隅に大きなアジサイが並んでいた。
自生地 東伊豆町のガクアジサイ

大川

道横の石垣の上に並んで咲いていた。この周辺は小さい葉のあじさいが多い。

大川

道沿いの非常に大きな株。

大川の海岸近く(ガク)

枝により、八重がかった花がありました。

大川の海岸近く(ガク)

海岸から少し入った小道。傾斜地が多いので、削りとった斜面や石崖の上に自生。

南伊豆・海岸沿いのガクアジサイ(?)

特徴:海岸沿い付近にあり、海岸線や道路の切通し・畑や林の周りで、日の良く当たる場所に自生しています。葉はガクアジサイ同様からツヤがないものまで、葉型も丸みを帯びたものから細めのものまで見られます。葉の大きさも変化に富み非常に大きな葉が見られました。茎は暗紫色がかったり、えらが張った株も見られ、ヤマアジサイの影響が見受けられます。花色は淡い青が主で、ピンク、そして白も他所より多く見られます。大型の花は直径25cm・装飾花9.5cmにもなります。近くによく似て、よりヤマアジサイに近いあじさい(下記参照)が自生しており、所によって混生していますので、、関連性が考えられます。葉の表面脈上と縁に短毛なく、裏面の主脈脈腋に毛がある。簡単に外見だけみた感想ですので、専門家に調査してもらう必要があると思います。
また、霜があたりにくい常緑樹の下などでは、冬でも株元枝の先端部の葉が残りやすい個体があります。暖かい場所で栽培すると、常緑になるかもしれません。
下田市より南伊豆町の海岸線は、大きな木が無く常緑の中低木が繁っているために下草が育ちにくく、ガクアジサイが限られた場所に自生することになります。そして、下田市南部以南では海岸線付近であっても、人為的な畑や人家の周辺にガクアジサイでなく交雑種と思われるアジサイが進出しています。

詳細は⇒伊豆半島におけるガクアジサイとヤマアジサイの交雑種

伊豆の紫風

装飾花が大輪・長弁(最長9cm)で極端に内側に折れ曲がる。品種登録を目指しているとのこと。肥培が上手に咲かせるコツだそうです。

多花・濃色

下田では濃い色である。海より1400m。


大輪

装飾花8.5cmの大輪咲き。海近くの段々畑にたくさんのガクアジサイが咲いていました。しかし、この周辺はヤマアジサイの影響を受けているようです。

絣・連弁

下田周辺でこのような色彩が多い。複雑に色が混ざり合っている。

多花・中心濃色

道沿いで愛らしいピンクの花を咲かせていた。

花序が長く多花

変わった咲き方で、花数は通常の倍つきます。

大輪

装飾花の最長9.5cmと、自生地でのガクアジサイとしては最大級。この花の周囲は白から青色の大型が多く、特に多花の株は見ごたえがあります。

大輪

装飾花の最長7.5cmと、丸弁としては大型のガクアジサイ。

多花

海外の写真を見ても、ガク咲きでも多花の株は見ごたえがあります。
自生地

仲木

南向きの段々畑の横。外観はガクアジサイに近いが、葉柄に色が付いたりし、純粋なガクではなさそう。

自生地

川沿いの道の傾斜地。自生地が奥まで長く続く。

田牛

民家の横の崖の下。この周辺には、装飾花7〜8cmの大輪が多く、右が大輪。

今井浜

海近くの宿泊施設用駐車場奥の傾斜地。最下部に植栽された園芸種、その周辺にガクアジサイ、上の方にヤマアジサイ(?)が自生。

白浜

民家のそばの道端で、このような赤いアジサイが咲いていた。2株並び、他は薄ピンクや薄青。ここは海岸近くでもピンクが多い。

南伊豆・林内のヤマアジサイ(?)

伊豆半島のヤマアジサイはアマギアマチャだけであると言われてきました。しかし、東伊豆から南伊豆にかけて、明らかにアマギアマチャと異なる一群が林から海岸近くにまで自生し非常に変化のある花を咲かせています。花・葉共に大きさ・色・形に幅広い変化をみせ、一種内の変異を超えるほどの多様性を持っています。林内で多いのは白花ですが、青色・ピンクもみられます。海岸沿いのガクアジサイの群生地に混ざって自生していることもあり、ウェーブする装飾花や一部が連弁花、茎・葉柄に色が入るなど、海岸のアジサイと共通する点も多いのですが、ヤマアジサイの性質が多くなっています。素人の外見だけみた感想ですので、専門家に調査してもらう必要があると思います。
半八重・半テマリ咲きは見ましたが、確実に自生だと確認できる完全なものは見たことがありません。もし、ご存知の方は、是非教えていただきたくお願い申し上げます。
伊豆新聞(平成21年6月19日)の記事
「額アジサイの新品種発見 桃原郷代表池野さん’里山可憐’を登録へ」
他に、’桃原郷未来花’、’里山一途’、’桃原郷把潤花’、’桃原郷美佐子花’、’リンタロウ’の合計六品種の登録を予定している、と記載されていました。

詳細は⇒伊豆半島におけるガクアジサイとヤマアジサイの交雑種

半てまり咲き

一つの株で写真のように咲く花と額状に咲く花が見られました。

変り咲き・多花

側枝が2本しかない為に、左右二ヶ所に分かれて花が付きます。小輪。

多花

小花が20輪以上、大きな花では30輪以上付ける。色は南伊豆でごく普通、装飾花が薄青で両性花が青。

小輪

整った花でほとんどが5弁となります。直線的に上に伸びてきます。

長弁

葉の割りに大きな装飾花(最長8cm)をつけます。動きのある形で、早咲き。目立つ花です。

一重〜八重・多花

一つの花に4弁〜11弁、10輪以上付く。我が家での枝変わり。小輪。大株のなかにわずかな枝だけ、このように咲きました。

黒軸・濃色・富士山型

川沿いに自生。花型はガク片が反るので、目が出っ張り富士山のようになる。

連弁

花弁の一部がつながっています。南伊豆では何株も連弁咲きをみています。

白色⇒紅色

咲き始めは白ですが、徐々に紅がのり、終わるころには紅色となります。直線的に伸び、葉柄は紫がかります。
自生地・その他

走雲峡

 林道脇に植栽された株。日当たりの良い場所に植えると、垂れにくく上に伸びる場合がおおい。

走雲峡

 林道脇に植栽された株、小輪。
南伊豆町の加納地区と石廊綺を結ぶ町道「走雲峡ライン」では、周囲に自生するアジサイを移植し、見れるようになっています。

大瀬

 川沿いに自生。
道が終わるところまで、アジサイを見ることができました。ヤマアジサイに近くても、青色の花がたくさん咲いていました。

田牛

 川沿いの道を広げるときに切り崩した崖。
海岸線から100m山よりにあり、ガクとヤマの中間に見えます。

   

ヤマアジサイとカミキリムシ(走雲峡)

カミキリムシが両性花をかんでいました(写真左)。花房を半周ほどまわり飛び立ち、他の花へ(右)。

伊豆半島のヤマアジサイ=アマギアマチャ

伊豆半島に自生するヤマアジサイはアマギアマチャと呼ばれています。アマギアマチャは天城山の語源だといわれていますので、植林される前には沢山生えていたのでしょう。。甘木⇒天城。しかし、すべての株があまいわけではありません。大まかに分けて、河津より西が甘く、東は甘くありません。西でも甘さ・苦さは株によりまちまちで、近くの株でも味が違います。勿論甘茶を作ることもできます。花色は白ですが、ある地域では白色から淡いピンクに変わる個体も見られます。
近年になり、西伊豆の自生地では鹿の食害がめだち、満足に生育できない地域がでてきました。

咲き終わりにピンク

道を歩いていると点々とアマギアマチャが目に付きました。その中でこの株だけにピンクがかっていました(2006年)。右と同じ川沿いですが、それより下流でみました。

咲き終わりにピンク(別株)

昭和60年頃に見つけたものです。我が家に植えても甘みが強く、甘茶作りに適しています。

細弁咲き

道路から数m林に入った場所で、一房だけ咲いていました。周囲は甘みが強い株が多く、これも強い甘みをもっています。後半にピンクが入る。
自生地

西伊豆

河津町

天城峠付近


伊豆諸島のガクアジサイ

ミヤケトキワ

三宅島で発見された八重咲き。特徴は常緑四季咲き性。種苗登録済み。育種者:山田和快
常緑に近く、春から咲き、9月頃も再び咲きます(伊東市にて)。常緑樹下ではかなり寒さに強いそうです。

白花・大島

花、株共に大型で、見上げるような木となります。

昭和テマリ・大島

大型の花で、薄く青みがかります。

八丈千鳥

2月の開花中に発見される。似た花が3株有り、その中で一番細弁、現地で常緑四季咲き(杉本氏談)。開花時期によってガク片の形が異なり、上の写真は春に開花した花。

伊豆に自生するのアジサイ(Hydrangea)のリストと分布

コアジサイ(シバアジサイ) Hydrangea. hirta 山地に普通
シロバナコアジサイ Hydrangea. hirta f.albiflora 天城山・片瀬峠・遠笠山
タマアジサイ Hydrangea involucrata 山地に普通・初島
ラセイタタマアジサイ Hydrangea involucrata var. idzuensis 東伊豆
コガクウツギ Hydrangea luteovenosa 各地に多い
ガクアジサイ(ハマアジサイ) Hydrangea.macrophylla f.normalis 熱海〜南伊豆・西伊豆に点在・淡島
ヤマアジサイ(サワアジサイ) Hydrangea serrata 函南・淡島。稀である
アマギアマチャ Hydrangea serrata var.amagiana 天城山周辺・長九郎・南伊豆
ノリウツギ(ノリノキ) Hydrangea paniculata 天城山周辺
ツルアジサイ(ゴトウヅル) Hydrangea petiolaris 函南・天城周辺
特記;自然交雑種と思われるアジサイ
アマギコアジサイ Hydrangea ×amagiana(コアジサイ×コガクウツギ) 地蔵堂・浄蓮・天城・河津・西伊豆・函南
ガク×ヤマアジサイ(?) Hydrangea ×serratophylla(?)
海岸線はガクアジサイ、数百m入ると中間種と思われるアジサイが見られる。花は白色〜青色。葉は大〜中、ガクアジサイに近いものから薄く狭いものまで。白花が多く薄い葉が見られることからヤマアジサイの影響を受けているかもしれない。
熱海〜東伊豆
ガク×ヤマアジサイ(?) Hydrangea ×serratophylla(?)
林:ヤマアジサイに近いが海岸線のアジサイとの共通点も多い。花は白色・青色・ピンク、葉は小〜中。
南伊豆
Hydrangea ×serratophylla(?)
海岸線:ガクアジサイに近いがヤマアジサイの影響が見られる。花は青色、葉は大きい、茎に色がついたり角ばったものも見られ、葉・茎等の外見が他所のガクアジサイと異なる。


自生地の写真
城ヶ崎海岸のガクアジサイ
伊豆高原花の公園
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八幡野とアジサイ
利用に関して
農家・育種家の皆様へ
各地のヤマアジサイ
他地方のアジサイ
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413-0232 静岡県伊東市八幡野1156  E−mail:dream@izu.fm  Fax:0557−54−1478
電話でのお問い合わせは、伊豆オルゴール館(0557−53−0900)の平澤 哲(ひらさわ てつ)まで

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